概要: | HeリークテストはHeガスをトレーサーガスとして、Heリークディテクタ(分析の対象をHeに固定した質量分析計)を用い、漏れ箇所の特定およびその漏れ量を定量化して判定することができる試験である。 |
特徴: |
数百年間で1ccしか漏れない様な微少リークでも検知でき、漏れ量の数値判定が可能。
高真空機器、原子力用機器などの微少リーク検知に活用されている。 試験機材(真空排気用に補助ポンプが必要な場合もある)のセットが必要。 |
種類: | 真空吹き付け法、加圧スニッファ法、加圧積分法、ベルジャ法等 |
真空吹き付け法による検査 | Heリークディテクタ |
概要: | 圧力容器や配管の内部に、通常は空気又はN2ガス等の不活性ガスで設計圧力をかけ、外部に発泡液を適用して漏れを検出する方法で、プラントの機器や配管に広く適用されている。 |
特徴: |
比較的容易に試験が可能。漏れ箇所が目視で容易に特定できる。 但し、数時間で1ccの漏れ検知が限度であり、また漏れ量の定量化はできない。 |
概要: |
圧力容器や配管の内部に水などの液体で通常は設計圧力の1.5倍の圧力をかけ、容器や配管の破損等の異常が生じないか又、水の漏れがないかを確認する試験で一種の破壊試験である。 プラントの機器や配管では液体の代わりにN2ガス等の気体を使用することもあるが、この場合は設計圧力の1.25倍とすることが多い。 |
特徴: | 通常は製造時に一度だけ実施するもので、その後はあまり適用される試験ではない。 |